金融用語
デリバティブ
株や為替など他の資産の値に連動する商品
デリバティブ(金融派生商品)は、他の資産の価格から価値が派生する契約です。株式・為替・金利・商品といった原資産があり、その価格変動に応じて損益が決まります。先物とオプションが代表例です。
本来の目的はリスクを移すことでした。小麦の農家が収穫前に価格を決めておけば暴落の心配が減り、航空会社が燃料価格を固定できれば費用を予測できます。これをヘッジと呼びます。
問題は、同じ道具が投機にも使われることです。少ない証拠金で大きな金額を動かせるため、方向が当たれば利益は大きい一方、外れれば元本を超える損失が出ることもあります。
2008年の金融危機でデリバティブが危機を拡大させたのも、この構造が理由でした。個人投資家には仕組みが複雑で損失の上限が不明確な場合も多く、何に賭けているかを正確に理解するまでは手を出さないほうが安全です。 ただし、すでに利用している商品にデリバティブが組み込まれていることもあります。仕組債や一部の投資信託がそうです。名前になじみがあっても構造が単純とは限らないので、説明書の確認をおすすめします。
