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金融用語

ヘッジ

損失リスクを相殺する安全策を取ること

ヘッジは、一方で損失が出たらもう一方で利益が出るように反対方向のポジションを持ち、リスクを減らすことです。目的はより多く稼ぐことではなく、予想外の変化で揺れる幅を小さくすることにあります。

実例で見ると分かりやすくなります。航空会社は原油が上がると費用が急増するため、あらかじめ決まった価格で燃料を買える契約を結んでおきます。原油が上がればこの契約で利益が出て、燃料費の増加を相殺します。米国株を買う日本の投資家が為替ヘッジ付き商品を選ぶのも同じ原理で、円高で生じる損失を防ぐためです。

肝心なのは、ヘッジがタダではないという点です。保険料を払うように費用がかかるか、逆に有利に動いたときに得られたはずの利益を手放すことになります。先の航空会社は原油が下がっていれば、安く買える機会を逃したことになります。ヘッジは「利益を少し削る代わりに最悪を防ぐ取引」と理解すべきです。

個人投資家が知っておきたいのは、多くの人にとっていちばん現実的なヘッジがデリバティブではなく分散だということです。株式債券、国と通貨を分けて持つだけでも、一か所が崩れたときに全体が一緒に崩れることを防げます。インバースETFオプションといった道具は方向を当てる必要があり、長く持つほどコストで目減りするため、慣れていないならヘッジではなく新しいリスクになりがちです。

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