金融用語
為替レート
ある国の通貨と別の通貨の交換比率
為替レートは、ある国のお金を別の国のお金に換えるときの比率です。「1ドル=150円」のように表示され、この数字が160円になると同じ1ドルを買うのに円が多く必要になるので、円の価値が下がったことになります。数字が上がると自国通貨が弱くなるという点が混乱しやすいところです。
円安になると輸入品や海外旅行が高くなり、原油や穀物などドルで買うものの値段が上がって国内の物価を押し上げます。逆に輸出企業は同じ商品を売っても円換算の売上が増えて有利になります。ですから為替のニュースは、消費者と輸出企業でまったく逆の意味に読めます。
何が為替を動かすのでしょうか。大きく三つです。二国間の金利差(金利の高いほうへお金が動く)、経常収支のような外貨の流入と流出、そして不安なときに安全な通貨へ逃げる心理です。とくに世界経済が不安定になると、理由に関係なくドルが強くなる傾向があります。
投資家にとって為替は隠れた利回りです。米国株が10%上がっても、その間に円が10%強くなれば円換算の利益はほとんど残りません。逆に株価が横ばいでも円安が進めば利益が出ます。だから海外資産に投資するときは為替ヘッジの有無を選ぶことになりますが、ヘッジは為替変動をなくす代わりに費用がかかります。正解があるというより、投資期間と目的に応じて選ぶ問題です。
