金融用語
譲渡所得
資産を売って得た利益
譲渡所得(キャピタルゲイン)は、株式・不動産・暗号資産などを買った値段より高く売って生じた利益です。肝心なのは「売ったとき」に生じるという点です。保有している間にどれだけ値上がりしても、それは評価益にすぎず、売って利益を確定して初めて課税対象の譲渡所得になります。
そのため配当や利息とは性格が異なります。配当と利息は資産を持っている間に受け取るお金なので受け取るたびに課税されますが、譲渡所得は売る時点を自分で決められます。この違いから、長く持つほど納税の時期を先送りしながら、その分のお金まで運用し続けられる効果が生まれます。
税のルールは国や資産の種類によって大きく異なります。保有期間が長いほど税率が下がったり控除が増えたりする資産もあれば、一定額まで非課税の資産もあります。同じ年に含み損の資産を売って利益と相殺する方法が認められる場合もあります。売る前に、自分の資産にどのルールが適用されるかを確認することが大切です。
実践でよくある失敗は、利回りだけを見て売ることです。20%儲かったと喜んでも、税金と取引コストを引くと手元に残る額はずっと少ないかもしれません。とくに12月に売るか1月に売るかで、課税される年が変わることもあります。売却ボタンを押す前に税引き後でいくら残るか計算する習慣が、実際の利益を変えます。
