金融用語
累進課税
多く稼ぐほど高い税率をかける方式
累進課税は、所得が多いほど高い税率をかける課税方式です。所得がいくらでも同じ税率を適用する定率税(フラットタックス)と対になります。韓国の総合所得税は所得帯に応じて6%から45%まで8段階に分かれています。
ここでいちばん多い誤解を解いておきます。「一段上の区分に上がると所得全体に高い税率がかかる」というのは事実ではありません。累進課税は区分ごとに切って課税するので、上の区分に入った金額にだけその高い税率が適用されます。6%の区分の上限を10万円超えたなら、その10万円にだけ次の税率がかかります。残りはそのままです。
ですから「年収が上がって税率区分が変わると手取りが減る」という話は成り立ちません。区分が変わっても増えた所得の一部が多めに引かれるだけで、手元に残るお金は必ず増えます。年末調整で実際に負担する割合(実効税率)が最高税率よりずっと低くなるのも、この仕組みのためです。
この方式を採る理由は、同じ1万円でも所得の少ない人にはより重く感じられるからです。負担を能力に応じて分け、所得格差を縮めようという趣旨です。逆に消費するとき誰にでも同じ税率がかかる付加価値税は、低所得層に相対的に重く働くため逆進的と呼ばれます。
