配当投資 — 定期的に現金が入る仕組み
- •配当利回りが高いから良い会社とはかぎらない
- •今の6%より、毎年増える2%が上回ることもある
- •受け取った配当を再投資すれば複利が働く
配当とは
会社が稼いだ利益の一部を株主に現金で分けるのが配当です。残った利益は社内に積まれ、次の成長に使われます。つまり配当を多く出すことは、成長に使うお金を少なく残すという意味でもあります。どちらが正しいかではなく、会社がどの段階にいるかの問題です。
高配当の落とし穴
配当利回りは配当金を株価で割った値です。だから株価が下がれば利回りは自然に上がります。画面に12%と出ていても、配当を増やしたからではなく株価が半値になったからかもしれません。こうした会社はまもなく減配する場合が多く、そうなれば株価もさらに下げます。
| 確認すること | 悪い兆候 |
|---|---|
| 配当性向 | 100%近辺かそれ以上 |
| 近年の配当推移 | 減配した履歴がある |
| 利回りが上がった理由 | 増配ではなく株価下落 |
配当成長という別の道
今6%出すが数年横ばいの会社と、今2%だが毎年10%ずつ増やしてきた会社があるとします。最初は前者が圧倒的ですが、配当が毎年増えれば10年ほどで元本に対して受け取る金額が逆転します。配当を増やし続けるには利益が着実に伸びる必要があるため、配当成長の記録は事業が健全である証拠にもなります。
再投資と税金
受け取った配当を使わず同じ株を買い増せば、増えた株がまた配当を生み、複利が働きます。長期の収益のかなりの部分がここから生まれます。ただし再投資しても配当を受け取った事実は変わらず、その時点で課税されます。税制優遇のある口座の中で行えば、この部分まで節約できます。
よくある質問
配当を出すと株価は下がる?
配当落ち日に配当金の分だけ下げて始まります。ただしそのお金は自分の口座に入るので合計は同じです。損失ではなく、置き場所が変わっただけです。
配当だけ受け取ってすぐ売れば?
通用しません。株価はすでに配当分下がっており、税金と取引費用を引けばむしろ損になります。
配当ETFはどう?
複数の銘柄に分散するため、一社が減配しても打撃は小さくなります。ただし高配当だけで選ぶ商品には、前述の落とし穴にはまった会社が混ざることがあるので、銘柄の選定基準を確認してください。
無配の会社は悪い会社?
違います。成長に使い道の多い会社は、配当より事業に再投資するほうが株主の利益になることがあります。実際に大きく成長した企業には、長く無配だったところが多くあります。
配当で生活費をまかなえる?
可能ですが必要な元本が大きくなります。年3%の配当で毎月10万円を受け取るには4000万円ほどが必要です。配当だけを見て無理に高利回り銘柄を持てば、元本そのものが危うくなります。
