Fintentz

金融用語

流動性

損なく素早く現金に換えられる度合い

流動性は、資産を損をせずにどれだけ早く現金に換えられるかを表します。大事なのは「早く」と「損をせず」がセットになっている点です。急いで売って安値になったなら、それは流動性が高いとは言えません。

資産には順番があります。現金と預金がいちばん高く、上場株式ETFも取引時間中なら数秒で売れるので高いほうです。一方、不動産は売りに出してから数か月かかることがあり、未上場株式や美術品は買い手を探すこと自体が仕事なので流動性は非常に低くなります。

流動性の低い資産は、その代わりに期待利回りがやや高めであることが多いです。お金が長く拘束され、望むときに売れない不便を引き受ける対価だからです。だから「利回りが高い」商品を見るときは、その利回りがリスクを取った対価なのか、流動性を手放した対価なのかを区別して考えるとよいでしょう。

個人の家計では、流動性は安全装置です。資産がいくら多くてもすべて不動産や長期商品に固定されていると、急にまとまったお金が必要になったとき損を覚悟で売るか、慌てて借りるしかありません。生活費の3〜6か月分をいつでも引き出せる形で持っておくという助言は、利益をあきらめろという意味ではなく、残りの資産を悪いタイミングで売らずに済む仕組みを持てという意味です。

前の用語純資産次の用語株式