金融用語
実質年率(APR)
手数料を含めた1年あたりの借入コスト率
APR(年率)は、ローンの利息だけでなく事務手数料や保証料などの付随費用まで加えて1年基準に換算した実質的な負担率です。広告に出る「金利3.5%」は利息だけを指していることが多く、実際に払う金額とは違うことがあります。
なぜ必要かは比べてみると分かります。金利5%で手数料なしのローンと、金利4%だが事務手数料が借入額の2%かかるローンがあるとします。表面金利だけ見れば後者が安く見えますが、手数料を1年に換算して上乗せすると実際の負担は逆転し得ます。APRは条件の異なる商品を一列に並べる共通のものさしです。
もう一つあります。同じAPRでも、利息をどれくらいの頻度で計算するかで実際に払う金額が変わります。毎月利息がついてその上にまた利息がつけば、1年後の負担はAPRより少し大きくなります。これを反映した数字がAPYです。預金は受け取る側なのでAPY、ローンは払う側なのでAPRで表示されることが多いのも、それぞれ有利に見えるからです。
ですからローンを選ぶときは、広告の金利ではなくAPRと総返済額を尋ねることが肝心です。繰上返済手数料、保証保険料、印紙税など、APRに含まれない項目がないかも確認しましょう。とくに「金利0%の分割払い」は、利息がない代わりに販売価格に費用が溶け込んでいる可能性がある点もあわせて見る必要があります。
