金融用語
アンカリング(係留効果)
最初に見た数字に判断が引っ張られる心理
アンカリングは、最初に見た数字が基準点となって、その後の判断を引き寄せる心理です。船が錨を下ろすとその周りから離れられないことにたとえた表現です。
投資で最もよくある錨は、自分が買った価格です。市場はその数字を知らないのに、私たちはその価格を基準に安い高いを判断し、売るかどうかを決めます。
52週の高値も強力な錨です。今の値が高値より40%低ければ安く見えますが、その高値自体が過熱した値だったなら、基準にする理由はありません。
売る側はこの心理を積極的に利用します。定価を高く書いて割引価格を見せる方法、高い商品を先に見せてから次を見せる方法は、どちらもアンカリングです。
抜け出す方法は基準を新しく立てることです。「いくらで買ったか」ではなく「今この価格で初めて見たら買うか」を問えば、錨から離れた判断ができます。 目標株価やアナリストの予想値も錨になります。その数字がどんな前提から出たかを知らずに基準にすれば、他人の前提を自分の基準として使うことになります。
