金融用語
正味現在価値(NPV)
将来収益の現在価値から投資額を引いた値
正味現在価値(NPV)は、ある投資から入ってくるお金の現在価値をすべて足したうえで、最初に投じたお金を引いた値です。この数字がプラスなら投資する価値があると判断します。
利点は、時間と規模を同時に反映できることです。5年かけて少しずつ入ってくるお金と、3年でまとまって入ってくるお金を同じ基準で比べられます。
たとえば1億円を投じて毎年3000万円ずつ5年間稼げるなら、単純合計は1億5000万円ですが、割り引くとそれより小さくなります。その値が1億円を上回ればNPVはプラスです。
企業が工場を建てるか、新規事業に入るかを決めるときの標準的な方法です。複数の案を並べて、NPVが最も大きいものを選びます。
弱点は、将来のキャッシュフローと割引率を自分で決めなければならない点です。二つの数字を少し変えるだけで結論がひっくり返ります。複数のシナリオで計算し、どこまで耐えられるかを確かめることが重要です。 実際にNPVがプラスの事業でも、計算の根拠を細かく見ると楽観的な売上の前提に頼っている場合が少なくありません。
