金融用語
経済的な堀(モート)
競合を寄せつけない企業の持続的な強み
経済的な堀(モート)は、競合が簡単に追いつけないようにする会社の構造的な強みです。城を囲む水路にたとえた表現で、ウォーレン・バフェットが広めました。
代表的な形がいくつかあります。ブランドの力、特許や規制の壁、乗り換えが面倒になるスイッチングコスト、使う人が多いほど価値が増すネットワーク効果、規模から生まれる原価優位です。
堀のある会社は価格を上げても顧客が離れません。だから物価が上がっても利益率を守れますし、競争が激しくなっても収益性が簡単には崩れません。
確かめる方法は数年分の利益率を見ることです。高い利益率が長く保たれているなら、何かが競争を防いでいるということです。良い事業なのに利益率が削られ続けるなら、堀はありません。
ただし堀は永遠ではありません。技術が変われば、堅固に見えた壁が一瞬で崩れます。フィルムカメラや紙の地図がそうだったように、堀がまだ有効かを問い続ける必要があります。
