72の法則 ― お金が2倍になる期間の求め方
作成日2026年9月15日

複利でお金を増やしていると、ふと気になります。このペースなら元本が2倍になるのにどれくらいかかる? 正確に出すには対数が必要ですが、紙も計算機もなしに頭の中で見積もる方法があります。よく72の法則と呼ばれるものです。
使い方はいたって簡単で、72を年利で割ると、お金がおよそ2倍になるまでの年数が出ます。年6%なら 72 ÷ 6 で約12年です。
なぜ割り算一回で足りるのか
複利で元本がちょうど2倍になる条件を解くと約69.3という数になります。ですが72は2・3・4・6・8・9で割りやすいので、暗算を楽にするために代わりに使われます。
そのため72の法則は正解ではなく、よく当たる概算です。よくある年6〜10%あたりでは、実際の値とほとんど変わりません。
利率ごとの2倍までの時間
利率が高いほど、2倍になる時間は速く縮みます。72の法則で出した値と実際の値を並べてみましょう。
| 年利 | 72の法則 | 実際の値 |
|---|---|---|
| 2% | 36年 | 約35年 |
| 4% | 18年 | 約17.7年 |
| 6% | 12年 | 約11.9年 |
| 8% | 9年 | 約9年 |
| 12% | 6年 | 約6.1年 |
表を見ると、利率が2倍になると2倍までの時間はほぼ半分に減る流れがわかります。
お金だけでなく物価にも
この法則は向きを変えても使えます。利回りの代わりに物価上昇率を入れると、お金の価値が半分になるまでの期間を見積もれます。物価が毎年3%上がるなら、72 ÷ 3 で約24年後には同じお金の購買力がおよそ半分になるということです。
もちろん72の法則は感覚をつかむための概算です。利率が極端に低い・高いとずれますし、単利には当てはまりません。正確な金額が必要なら、元本・利率・期間を入れて計算する方が確実です。
