
バークシャーという器を作ったウォーレンは、初めて入れる偉大な会社を求めてカリフォルニアのシーズ・キャンディへ向かう。シーズは財産の三倍の値、吸い殻を拾うウォーレンには高すぎる。だがその三倍の値の正体は、帳簿にないブランドの力だった。愛されるシーズは毎年値を上げても客が離れない(堀、価格決定力)。マンガーの説得で五百万ドルの差を越え、相応の値を払ったウォーレン。シーズは新しい金なしでも現金を吐き出すお金の機械となり、グレアムの安くからマンガーの偉大な会社をへの転換を完成させる——実話をもとにした三人称の選択型体験ストーリー(第6話)。
「ウォーレン・バフェット物語」第6話「キャンディ店の秘密」は、ウォーレンがカリフォルニアのキャンディ店シーズ・キャンディを買収する物語です。シーズは財産の三倍を求める、吸い殻を拾うウォーレンには高すぎる会社でした。
あなたはシーズの値を毎年上げて、客が離れない『ブランドの力』を自ら試し、新しい金なしで現金を吐き出す『お金の機械』を回して物語を進めます。すべての出来事・年・人物は実際の記録に沿い、会話だけを自然に脚色しています。
工場も現金も合わせて言い値の三分の一なのに、なぜシーズは三倍の値がついたのでしょう。答えは帳簿にないブランドでした。カリフォルニアの人々は祝日の贈り物にシーズだけを思い浮かべ、その愛のおかげでシーズは毎年少しずつ値を上げても誰も離れませんでした。
競争相手が簡単に越えられないブランドの力を『堀』と呼び、客を失わずに値を上げられる力を『価格決定力』と言います。財産ではなく、この力こそが三倍の値の正体でした。
売り手は三千万ドル、ウォーレンとマンガーは二千五百万ドルを提示しました。ちょうど五百万ドルの差。安いものしか買わない原則なら手を引くところでしたが、マンガーが彼を押しました。『とても良い会社を適正な値で買う方が、ありふれた会社を安値で拾うよりずっと良い』と。
二千五百万ドルで買ったシーズは、工場を大きく増やさなくても毎年現金を吐き出す会社でした。金を飲み込む紡績工場とは正反対です。ウォーレンはその現金でさらに別の良い会社を買い、雪だるまは自ら転がり始めました。
安さばかりにこだわっていたウォーレンが、偉大な会社には喜んで相応の値を払う人へ変わった転換点、それがシーズ・キャンディです。目に見える財産より、目に見えないブランドの力の方が価値を持ちうること。そして新しい金がほとんど要らない会社こそ本当に良い会社だということ。それが本話の核心です。
出来事・年・人物は実在で、会話は理解を助けるため自然に脚色しています。特定の企業や団体とは関係ありません。